高校授業料無償化時代の入試状況
2025年現在、わが国の高校進学率は約99%に達しており、高校は義務教育に準じた役割を担っています。
しかし、OECDの調査によれば、日本は国内総生産(GDP)に占める教育機関への公的支出の割合が加盟国で最低レベル。少子化が深刻化するなかで「もっと教育に投資すべきだ」という意見が高まっています。そこで公立・私立を問わず、所得制限なしで「高校授業料を無償化」することになりました。
「その結果、何がどう変わるのか」、数年前から無償化されている東京・大阪の実情に基づいて、変化の実態を簡潔にご報告します。
【東京・大阪の実情】
【高校入試】
①超難関私立高校の難易度、倍率は変化なし
②公立難関校のレベルダウンは起きていない
③中堅以下の公立・私立高校は全入(無選抜状態)が続出
【大学入試】
①超難関私立高校の合格実績は変わらず
②公立難関校の合格実績が伸び、私立上位校より優位
③中堅以下の公立・私立高校は合格実績に変化なし
このような東京・大阪の「高校授業料無償化」からみた状況は、来年以降の神奈川県でも起こりうる事が予想されます。
こうした現実を直視すると、一部のメディアが指摘する「高校授業料無償化によって、多くの受験生が私立に集まることで、公立がレベルダウンする」という可能性は低いでしょう。むしろ、公立難関校や上位校の優位性が注目されます。
【高校受験コース】
【スーパー・パピルス】
《対象学年》:小学5年・6年
【シリウス】
《対象学年》:中学1年・2年・3年
【土曜 マイ・スタディ】
《対象学年》:中学2年・3年の希望者
《学習内容》:教科横断型問題、特色検査の対策講座
※無料で受講可能